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おっさんノングラータ

「ささえる医療」は根付くか|『医療にたかるな』感想

飛行機から降りようとしたところ、後ろのほうで「お客様、やめてください」という客室乗務員の悲痛な叫びが。どうやら、エコノミーの客がビジネス・クラスの客席にあった何か(何だろ、飲まなかったワインとか?)を降り際に持ち去ろうとしてトラブルになった模様。その客は「ええからええから」と乗務員の制止を振り切ったようですが、日本人の「公」はどこいったんでしょうかね。




「ささえる医療」は根付くか|『医療にたかるな』感想_d0252390_7474093.jpg産経新聞の書評で興味を持って購入。一気に読んだ。

日本の医療システムは世界的に誇るべきものなのだろうけれど、利用者の善意に期待することで成り立っている部分も多く、少しの悪意、あるいは無知が積み重なると大変な問題に発展するということがよくわかった。しかし著者も書いている通り、大部分の日本人が「公」の意識を取り戻せば、たいていの問題は解決するようにも思える。さもなければ「ささえる医療」さえも食い物にされかねないと不安になる。

もらえるものはもらわないと損、というクソみたいな価値観をもったクソみたいな老害がのさばっている限りは、善意は踏みにじられてしまうんだろうなあ。

夕張の場合、行政の破綻という明確な敗戦があったから価値観の転換も発生し、新たな「公」が生まれるという希望もあるが、左翼の力も保守の力も組合の力もそこそこ強い大阪はどうだろうか。生保ビジネスすれすれの高齢者向け賃貸住宅の人口あたりの戸数が群を抜いていることからもわかるように、なかなか「公」は生まれない気がする。






by non-grata | 2013-04-24 09:35 | 読書

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