おっさんノングラータ

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浜坂〜丹波篠山ツーリング

アイアン・スカイ』を観て『まど☆マギ』を観て、その勢いで自宅でBDのラスト2巻を見て、それから毎年恒例の浜坂へのツーリング。

当初は神鍋高原を経由してふる里で昼食、そこから北上して海沿いに浜坂へアプローチしようとしたが、神鍋からの県道が通行止めになっていたため手前の蕎麦屋さんに。美味しかったはずなのだが、途中から降り出した雨に気を取られてそれどころではなく。開店5周年とのことで粗品のタオルをいただいたが、それが大いに役立った。

その後、どうにも気分も天候もすぐれないので道の駅神鍋高原で温泉に。古い学校のような造りでなかなか趣きがある。身体が温もったものの天候は回復せず、諦めて早々に浜坂を目指すことにした。目的地は芦屋荘

毎年のことだし、昨年も散々浜坂界隈を歩いていたので新味もないが、今年は駅前に釣り船を模した足湯に浸かった。

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駅前の商店でカップ酒を買って飲みながら足湯に浸かる。香住鶴は旨い。

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浜坂温泉郷の看板下に、何やら見慣れない建物が……昨年はなかったはず。

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6月にオープンしたまち歩き案内所ー松籟庵で、中には蓄音機が展示されていた(実際に聞かせてくれる)。何でも浜坂は「針」の生産地で、縫い針だけでなくレコード針の生産も行っていた。独自のブランドで海外へも輸出、戦中の物資不足の折には竹の針(使い捨て)なども作っていたという。今でも需要がないわけではなく、愛好家から注文があるのだとか。

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カニ目当てで来るのもいいが、その町の現在が、どのような歴史で成り立っているのかを知るのも一興。こういう試みは大事にしたい、というか、旅先で見かけたらチェックしていきたい。

夕食は浜坂の魚や海老を堪能。ちょっと海老が少なかったとかで、ご主人の計らいでのどぐろをご馳走になった。何でも最近は香港あたりからの買いつけにより値段が高騰、入手しづらくなっているそうだ。「もう食べられないかもしれませんよ」と、恐いことを笑顔でおっしゃる。

翌日は天気も回復し、南下して丹波篠山へ向かう。ちょうどササヤマルシェを開催していてすごい人出だった。メキシカンな店でタコスやらチョリソーやら肉串やらアロス・コン・ポーヨ(ペルーの炊き込みご飯)を食べて、日本一旨いと自賛するコーヒーを飲んだ(確かに旨かった)。街道沿いで黒豆を買って帰還。来年は鳥取から浜坂へ、それから丹波篠山へと計画的に回りたい!
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by non-grata | 2012-10-11 11:02 | ツーリング

劇場版魔法少女まどか☆マギカ〔前編〕始まりの物語

d0252390_810549.jpgさすがにおっさん一人で観に行くのは憚られたので、円盤が売りに出されるのを待ちますか、と思っていたら、家人も観たいというので「仕方ないなあ」と劇場へ。事前に座席を予約していったから良かったものの、まさかの満席。直前に観た『アイアン・スカイ』の客筋やマナーが悪く、げんなりしていたのだが、こちらは満席にもかかわらず場内は静かなもので、落ち着いて映画を観られた。

良くも悪くも総集編で、そうなると、叙述トリックにも似た驚きやパーセプション・ギャップを利用したインパクト、毎週放映によってつくられる「間」は楽しめない。酒飲みながらBD見ているといつの間にか寝てしまうのと同じで、ついつい意識が飛びそうになった──が、そこは新しいカットや演出で興味を持続した。

ファンに怒られてしまうが、ミステリアスなストーリーとインパクトある描写を取り除いてしまえば、自分の娘たちが一生懸命に頑張る学芸会を見ているよう。これはもちろん、脚本や演出が「学芸会レベル」と言っているのではなく、魔法少女たちが自分の役割を演じるひたむきさに同質のものを感じる、という意味である。これだけ頑張っている子供たちに、「希望と絶望は等価交換」なんて思わせる世界にしちゃあいけないよなと、子供に恵まれなかったおっさんはひたすらに思うのだ。

希望と絶望がゼロサム・ゲームになるとすれば、嘘を言わなければ希望を与えられない時で、その嘘が明らかになった時には絶望が訪れる。訪れなかったとすれば、ついた嘘によって別の希望が生まれて、そのマイナスを補填してくれたからのこと。けれどもそこに嘘が混じっていれば、また同じことの繰り返しになる。なるんだけれど、嘘を繰り返す術も、すり替える術も学んだ大人はどうにかできてしまう。やはりまどかママのおっしゃる通り、子供のうちに間違えて傷つく方法を学んでおくべきだ。大人になって、いつでも傷つく覚悟ができるように。

佐倉杏子が食べているお菓子がいちいち変更されていたが、それが〔後編〕で観る者にとっての驚きに変わるサインであると期待しつつ、今週末も劇場へ足を運ぼう。



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by non-grata | 2012-10-10 08:39 | 映画

アイアン・スカイ

d0252390_8294696.jpgナチの残党がどこかに逃げて再起を目論んでいる、というのはよくある話で、有名どころでは『ブラジルから来た少年』であったり、『Nazis at the Center of the Earth』であったり。そのどちらも根拠がないわけではなく(?)、前者はアルゼンチンやブラジルでファシズムがあったし、後者で言えばナチス・ドイツは南極探検を行ったこともある(飛行機から「ここは第三帝国領」を示すパイクを落としただけだと記憶するが)。

じゃあ月は? ロケットの父と言われるフォン・ブラウン博士もいたことだし、パンターの砲塔を積んだ円盤の写真もあるし(もちろんフェイクだ)、月の裏側に逃げたっていいよね。

仮にそんなことができたとして、70年以上、外界と接することなく純粋培養されたナチと、我々が生きるリアル・ワールドとの対比は当然、面白いものとなる。テクノロジーで言えば、真空管で動く巨大なコンピューターに代表されるように、ナチは恐竜的進化を遂げているのに対し、地球のそれはiPhone。スマートになった。ところが、政治はむしろ後退した。

2018年のアメリカ、初の女性大統領となったサラ・ペイリン(がモデル)は再選を目指し、広告代理店を使ってあの手この手を画策する。黒人を月に送り込んだのもその一環(「誰がくろんぼを月へ送れる?」「Yes, She Can!」といったポスターが街のあちこちに貼られている)。ところがその、アポロ何号かが事故に遭って消息を絶つ。そこで現れたのが、月の最終兵器を動かすのに必要な小型コンピューターを収集に地球までやって来た次期月面総統のアドラー准将。彼とその婚約者が唱える国家社会主義ドイツ労働者党のスローガンは、強いリーダーを求める民衆の心に訴えかけるものだった。純粋アーリア人の見てくれもいい。アドラーは選対本部長に選ばれ、広告代理店はサラ・ペイリン(偽)のためにスマートな意匠を用意する。

このあたりの皮肉は、表層的なものに終わっているとも取れるが、現実も歴史の表層的なところをなぞっているようにしか取れないので仕方がない。ここから大いにネタバレになることを予告した上で書くが、それはアメリカが躊躇なく核兵器を使用することや、第四帝国が抗戦能力を失した後、ヘリウム3の採掘工場が月の裏側にあることがわかった瞬間、それまで結束して戦っていた大国が我先に権利を主張して戦争が始まるなど、たちの悪いジョークだけれどもそれが現実だったりするから困る。

単なる悪ふざけの映画かと思えば、随所に見られる皮肉が面白く、個人的にはメカのデザインや戦闘シーンも満足だった。メテオ・ブリッツクリークなあ。

捲土重来はろくなことにはならないので、ラストシーンを見る限り、適度な孤立主義こそ幸せな国づくりにつながるのではないかと嘆息するしかない。



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by non-grata | 2012-10-09 09:31 | 映画

アルカトラズ幻想

d0252390_13383125.jpg※ネタバレになってしまうことを最初にお断りしておきます。

島田荘司と言えば、猟奇殺人にトンデモ論文、そしてトンデモ推理で万事解決という流れだが、本作では御手洗は登場せず、よって推理は読者自身がしなければならない構成だ。しかし物語の端々にヒントが散りばめられているので、勘の良い人は予測がつくだろう。大枠は予想できたものの、細部(時間的、地理的な矛盾)は全くわからなかった。そうなんだ!

ところで、恐竜絶滅説に小惑星の衝突という、なかなか魅力的な新説が披露された。小惑星の衝突によって粉塵が大気を覆い、という話ではない。地球の重力が変化したという説である。自転速度が低下し、重力が強くなって、その骨格や筋肉では自重を支えきれなくなった──というのがその要旨。人間は、もともと今より弱い重力下で二足歩行を選択するはずだったのに、創造主にとって計算違いが発生したわけである。

カリフォルニア大バークレー校の大学院生ジョン・ハッチソンが、ティラノサウルスが獲物を捕獲できる速さで走るには、脚の筋肉が弱すぎると指摘した。これについては、主食であるトリケラトプスも同様にのろまだったので問題なかった、とする説もあるが、実際のところはよくわからない。また、小惑星の衝突が惑星の自転速度を変えたかも、金星の自転方向が地球と逆なのは、きっと小惑星が衝突したせいだとあったが、JAXAでもまだわからないらしい

なお、B-29の符号に関する件は史実のようである。情報戦では敗北続きだった日本が、最後の最後で優位に立ったものの、その時には情報を役立てる戦力がなかったというのは何とも皮肉である。

本作のキーワードは「重力」。ことあるごとに重力に引っ張られて墜ちていった男が、最後に自分の意志でその軛から逃れる物語である。



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by non-grata | 2012-10-05 14:26 | 読書

日米共演!最強の艦艇コレクション

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いつも行くファミマに売っていなかったけれど、別のファミマで〈みょうこう〉ゲット。帰り道のセブンで〈たかなみ〉〈あきづき〉入手したところでおしまい。さすがにコーヒーがまずすぎる。せめてブラックなら。

デスクの上にちょっと飾る程度なら申し分ない出来ですなあ。これで第二次大戦版とかあったら、コンプリートしそうで恐い。

公式サイトはこちら。



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by non-grata | 2012-10-03 13:02 | 買い物

静かなる大恐慌

d0252390_15443947.jpg歴史は繰り返されると言うが、グローバル化とその反動も繰り返され、これからがその転換期になる可能性がある。本書の指摘を受けてなるほどと思ったが、大恐慌の直前まではグローバル化の時代であった。例えば日本。明治維新直後は対GDP比で見る資本移動の割合は0.6%に過ぎなかったが、1890年から1913年までは2.4%に増大している(日露戦争の影響が大きい)。

19世紀末から現代までの資本移動を考えた時、1914年までグラフは右肩上がり、第一次大戦で大きく落ち込み、そこから大恐慌まで右肩上がり、まだ第二次世界大戦で落ち込み、戦後はブレトンウッズ体制の下、緩やかに上昇曲線を描き、変動相場制になってから一気に伸びた。

行き過ぎたグローバル化で経済が行き詰まった後、待ち構えているのは世界大戦か? 過去2度はそうだったが、「マクドナルドがある国では戦争が起きない」と主張し、「デルの紛争回避論」を唱えるフリードマンによればそうはならない。そうかもしれないが、保護主義には傾くだろう。

これについてはダニ・ロドリックの『グローバリゼーション・パラドックス──民主主義と世界経済の未来』を取り上げ、各国は「グローバル化」「国家主権」「民主政治」の3要素のうち2つしか選択できない、としている。具体的には、

グローバル化と国家主権を選択 今の中国みたいなものか。
グローバル化と民主政治を選択 今より結びつきの強いEU。ある種の理想ではあるが、各国が国家主権を手放すのは容易ではない。
国家主権と民主政治を選択 戦後のブレトンウッズ体制で、国内外の状態を安定させることを目的とする。ケインズが言うところの「国際主義」がこれに当たり、狭小なブロック経済でも保護主義でもない、国内的にも国外的にもバランスを取ることが求められる。

理想は3番目だが、現実は最初の選択肢が多くの国で採択されており、日本も例外ではない(野田政権下でTPP参加に傾いている)。グローバル化は資本を流動させ、集中しやすくなり、それはバブルを生む。バブルはやがてはじけ、経済に大きな打撃を与え、その解決のために極端な保護政策をとる国が出てくる。今のG20が新たな経済の枠組みをつくることができれば良いが、第二次大戦後と異なり、政治も経済もばらばらの段階にある国同士が共通のルールを策定するのは不可能だろう。

将来を予測するのは困難だが、「資本主義は終わらない」「低成長時代が続く」と著者は読む。それを前提とした経済社会のビジョンを持たねばならず、それはケインズの言う「投資の社会化」である。一般的にそれは、政府による公共投資を指すが、著者はさらに解釈を拡大して、既に社会に存在する「資本」への投資を提案する。正直なところイメージはわかなかったが、その国の歴史や文化に根付いた資本──人間関係など貨幣を媒介しない国民資本を経済に組み込むというのだ。

再江戸化、ということか。



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by non-grata | 2012-10-01 17:16 | 読書

今年は何でも五つ星
by non-grata
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