おっさんノングラータ

2014年 07月 03日 ( 1 )




(M15)大事なことは二度言います|『超高速!参勤交代』感想

平野綾が八尾に来るというので、超高速で参勤交代してきたった。侮れんな、アリオ八尾! もっとも、特にファンというわけでもなく、2階からご尊顔をちらっと拝んでそそくさと撤収。トークショーが始まる前、司会のお姉さんが「涼宮ハルヒ」のフィギュアを取り出して、観客に平野綾が声優であることを説明していたが、トークショーが始まった時点ではテーブルからフィギュアが片付けられていたのが印象的だった。もっとも、その後で再び取り出したのかもしれないが。

d0252390_13412576.jpgそれはさておき『超高速!参勤交代』である。昨年末、あるいは今年の初めだったかに放映された「宮崎美子のすずらん本屋堂」で、原作はオススメの時代小説にあげられていた。書店で見かけるたびに買おうと思ったが、装丁がどうにも気に入らずに見送っていた。通常、1年おきに行われた参勤交代を、明けた直後、5日以内にもう一度行えと命じられるのである。しかも小藩、とても財政負担に耐えられるものではない。やるかやらないか?(やらなかったらお取り潰し)やるならどうやって?(金もないのに)そもそも何でこんな目に遭わなければならないのか? と、サスペンスあり、ミステリありの内容になっている。

参勤交代を命じられる湯長谷藩の藩主、内藤政醇は佐々木蔵之介が演じる。凡庸な作品だった『椿三十郎』だが、佐々木蔵之介の好演が光っていたのを思い出した。内藤を助ける抜け忍に伊原剛志、途中の宿で出会う女郎に深田恭子とキャスティングは豪華。内藤の参勤交代を阻止、湯長谷藩の領内にあると誤解している金山を自分のものにしようと画策する老中は陣内孝則。この陣内孝則がまた、楽しそうに悪役を演じていた。

勧善懲悪の物語、登場人物も決め台詞を繰り返してくれるのでテーマも明確。例えば深田恭子は佐々木蔵之介に言った台詞をそのまま石橋蓮司にもぶつける。佐々木蔵之介も同じ台詞を繰り返したはずだけど、それが何だったか思い出せない──観た後にすぐ記録をつけておくんだった。湯長谷藩の武士たちの啖呵が繰り返されたのは覚えているのに。

意地でも5日以内に参勤交代しようとする側と、それを阻止する側の丁々発止の駆け引きだけでも面白いのだが、最後に無理なくチャンバラを入れて盛り上げてくれるのが素晴らしい。

湯長谷藩が今の福島県(いわき市)にあることを思うと、徳川吉宗(市川猿之助)が佐々木蔵之介に言った言葉にどきりとさせられる。ただし、この台詞は1回しか言わない。それまで、ステロタイプな決め台詞を繰り返しておきながらこの台詞は1回だけ。だから重く響くのである。



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by non-grata | 2014-07-03 14:35 | 映画

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