おっさんノングラータ

2014年 01月 23日 ( 1 )




(M01)エンダーのゲーム(★★★★★)

d0252390_9234443.jpgあれだけテレビCM見せられたら行くしかないよね、ということで行ってきました『エンダーのゲーム』。なんばパークス初日14時20分の回で、客の入りはまずまず。

事前情報なしでの鑑賞でしたが、それでも(1)原作は1985年発行の小説、(2)『新世紀エヴァンゲリオン』主人公は「サード」で「戦いたくない」本作主人公のオマージュ(らしい)、(3)ハリソン・フォードが教官役で登場(らしい)といった、情報がTwitterのTLに流れてきました。公開後は(4)吹き替え版のほうが字幕版より情報量が多いということも知りましたが。以下、ネタバレ含む。

近そうで遠そうな未来の地球。謎のエイリアンが襲ってきます。母艦+無数の戦闘機というオーソドックスな編成です。地球の兵器、画面ではF35の発展型のような戦闘機ですが、多勢に無勢な感じで追い詰められます。ところが司令官の英雄的行動で1隻の母艦を撃沈──というところで映像はストップ。地球が危機に陥っても優れた司令官がいれば救われるぞ、君たちも頑張ろうという戦意発揚ムービーで幕開けします。その映像からわかるのは、「英雄的行動」は戦闘機の母艦に対する体当たりで、『インデペンデンス・デイ』でもありましたね。司令官が最前線に立って体当たりまでするのはどうよ、という特攻批判と解釈できないこともない複雑な表現に星一つ

とりあえずエイリアンは撃退したものの、いつまた襲ってくるとも限らないので、見込みのある子どもたちは軍事の英才教育を施す……という解釈で合っているでしょうか。人口抑制策もとられているようで、第三子、サードを持つのは面倒な手続きが必要な社会のようです。そのサードがエンダー君ですが、長男は凶暴、長女は優しすぎて落第。次男はその両面を宿しているように描かれます。

エンダー君がめきめきと才覚を現して同期生とともに国連艦隊司令部に採用され、最後は提督になり、攻められる前にエイリアンを根絶やしにする作戦(のシミュレーション)に従事することになります。大筋はだいたいそんな感じ。

エンダー君が評価されたのはゲームに対する姿勢。ゲームとは、定められたルールで定められた勝敗を競い合うものだから、ルールの範囲内であれば、どんな手段を使っても目的を達成したほうが勝ち。勝ち方にきれいも汚いもないわけです。となると、あの空間戦闘シミュレーションのルールなら、「人間団子」をつくって敵のゲート目指せばいいんじゃね? と普通に思ってしまうわけですが、そのまんまの展開に驚かされます。予想を裏切らないやさしい演出に星一つ

この人間団子は最終戦の伏線にもなっていて、シミュレーションなら撃たれても麻痺するだけだけど、実戦だと囮にされた人は死んじゃうよね、でも囮の死で崇高なる目的を達成できるならそれでいいよね、という非情な決断へとつながります。囮作戦に失敗したレイテ沖海戦が思い出されてで星一つ

波動砲(!)で敵本星を壊滅させておいて「僕たちは殺し合うべきじゃなかった。愛し合うことだってできたのに」と叫んで小銃を甲板に叩きつける『宇宙戦艦ヤマト』を彷彿させるクライマックスが微笑ましくて星一つ。そこからが驚きの展開で、半世紀も前に制圧した敵基地なんだからもうちょっと入念にいろいろ調べとけや、とかいうツッコミが野暮に思える怒濤の5分間に震えます。

(ゲームの)ルールを守れなかったら落伍者、ルールに従うしかないなら奴隷、ルールをつくる側に回ったら支配者。エンダー君は提督の地位を手に入れてルールをつくる側になったわけで、人生の何たるかを教えてくれます。ありがとうエンダー君、ということで星一つ。「俺たちのゲームはこれからだ」でエンド。自分の人生なんだから、自分で勝利条件とルールを決めろというありがたいメッセージをいただきました。



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by non-grata | 2014-01-23 10:14 | 映画

今年は何でも五つ星
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