おっさんノングラータ

2012年 10月 31日 ( 1 )




答えはありません|ユーロ危機で日本はどうなるのか

d0252390_9522926.jpg行き過ぎたグローバリズムはナショナリズムに結びつくと、『静かなる大恐慌』で解説されおり、その好例としてユーロにおけるギリシアがあげられていた。緊縮財政なんてとんでもない、内政干渉されるくらいならユーロから離脱するもんね。ドラクマ復活の時間だー。

いやいやちょっと待った。そもそもユーロは、欧州統一は、「国内的に不人気な、経済活性化政策を、民氏主義のもとでどうやって実行するか」が目的であったはずだ。本来はもっと早く、痛みを伴う改革を行うべきだったのだ。この反省を踏まえて今、ユーロ加盟国ではガバナンスの改革が断行され、内政干渉が可能な体制がつくられつつある。

という序章に始まり、ユーロ設立から危機に至るまでの経緯、ユーロ危機が世界に及ぼす影響が解説され、最後に日本との関わりで締められている。

イギリスは自前で「国内的に不人気な」政策をとれるからユーロに加盟する必要はない。翻って日本はどうか。今のところイギリスになれそうもないし、アジアでユーロのような共同体がつくられるとは思えない。そうなると、著者の言う「活気のない経済の恐ろしさ」から逃れられないかもしれない。歴史的に見て、市場の調整段階で危機が訪れるのは仕方がないとして、「誰もが喜んで買うような製品・サービスを生産していれば」、そこから収益を上げて債務を返済していき、やがて経済は息を吹き返すはずだが。

そこで大事なのは、日本企業が高い生産性やサービスを生み出せる環境を整備すること。またそれが可能な政権を選挙で選出できるかどうかにかかっている。しかし、俄然ポピュリズムが勢いを増しており、週刊朝日の壮絶な自爆が一部の層にとってブースター的に作用しかねない現状では、次の選挙で民主惨敗、自民辛勝、第三極辛勝なんてことになりかねず、そうなると日本経済の冷温停止待ったなしてはなかろうか。



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by non-grata | 2012-10-31 11:16 | 読書

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