おっさんノングラータ

(B37)相対評価は永遠に不幸せ|『女の子は、明日も』(飛鳥井千砂)感想

マクド/ファミマで使われていた中華腐肉が話題ですが。

以前、川根町を旅行した時、道の駅っぽいところでお土産を買ったわけです。ちゃんと調べなかったこちらも悪いんですが、お茶漬けの素なら地元産に違いないと思い込んで。商品ラベルの「販売者」が地元だったから大丈夫ではないかと。ところが別の地域の土産物屋で同じ商品がありましてね。やっぱり「販売者」はその地域の地元。

食品表示に製造者の表示義務はないそうで、以来、商品ラベルをチェックするようになりました。そうすると、いかにも地元産を唱っていながら、製造者表示があるもののほうが少ないことがわかります。滅多なことはないとは思いますが、「原材料の生産地から加工、物流、お店の商品にいたるまでの全工程において、世界中のマクドナルドが協力して取り組んでいるマクドナルドグローバル基準と日本の法律・ガイドラインに従った厳しい管理をしてい」るはずのマクドが腐肉売るくらいだから、製造者表示がないものは敬遠したほうが無難でしょう。




d0252390_15294281.jpg高校の同級生4人が14年後に再開し、定期的に食事会を開くようになる。1人は歳の離れた勤務医と結婚した専業主婦。1人は結婚後も雑誌編集者として活躍するキャリア・ウーマン。1人は婚活パーティーで出会った相手と結婚し、マッサージ店で働いている。そして帰国子女だった1人は翻訳家として大成、グラフィック・デザイナーの夫と暮らしている。4人に共通しているのは結婚していること、そして今現在は子どもがいないこと。1人1人に焦点を当て、物語は進行していく。

各人に共通しているのは、相対的な価値に悩まされていること。これはもう誰だってそうで、物事の評価をする時、何かと比較をするのが一番簡単だから仕方がない。「この人と比べれば自分は幸せ」「あの人は何でも持っているのに何も持っていない自分は不幸せ」といった具合。しかし「他人の幸福を羨んではいけない。 なぜならあなたは、彼の密かな悲しみを知らないのだから」というダンデミスの言葉は正しい。4人はそれぞれ別種の悲しみを抱えている。

4人とも、幸せは相対的な価値観では測れないことに気づかされる。全てのエピソードに胸を打たれるのは、読んでいるのが既婚の男性だからか。いやいや性別に関係なく、幸せとは何か、他人と家族になるとは何かを考えさせてくれる良書である。



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by non-grata | 2014-07-25 15:53 | 読書

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