おっさんノングラータ

(B34)手作り感あふれる……|『先生、ワラジムシが取っ組みあいのケンカをしています!』感想

主に本を買っている書店は3カ所で、紀伊国屋書店(昼休み)、ジュンク堂(会社帰り)、近所の近商内の書店(買い物ついで)。付録などおまけしてくれるので急がない時は近商の書店で注文しています(正確には家内にしてもらっています)。注文のついでということもあるのでしょうが、書店員さんが「ウチが注文するものは売れる」と思ってくれているらしく、『ワラジムシが〜』を1冊注文したところ、シリーズがずらりと書棚を占領したそうです。夏休みだしね、自由研究の参考になるかもしれません。




d0252390_16253537.jpg鳥取環境大学の小林教授が書いた「先生シリーズ」は好評のようで、既刊本の紹介によれば、本作を含めて全8作が敢行されている。他の7作も恐らく同じ体裁だろう、夏休みの自由研究発表を思わせる、手作り感のある誌面構成がユニークだ。文体も読みやすさを第一に考えられているようで、強調したい箇所が極太ゴシック体になっているなど、一昔前の「テキスト・サイト」を彷彿させる。見開きで2箇所も3箇所も太字強調されているので、テキスト・サイトが好きだった人にはたまらないかもしれない。

内容は副題にある通り、鳥取環境大学で教えられている「森の人間動物行動学」。ゼミでのエピソードや観察中の発見など(ワラジムシが餌をめぐって取っ組み合いの喧嘩をしたのだ)、いろんなエピソードが詰まっている。

個人的に面白かったのは鳥取環境大学“ツタ”物語。13年前の開学と同時に成長を始めたツタは、いつしか校舎の壁面を覆うまで成長する。ところが「ゲジ(トビイロトラガの幼虫)」が異常発生、ものすごい勢いでツタの葉を食べ始めたのだ。

そこへやってきたのが「捕食者」であるツバメ類やイソヒヨドリ。適度に「ゲジ」が駆逐され、ツタの葉は全体の50%ほどの損失で済んだのだった。

このエピソードで思い出されたのは『捕食者なき世界』。ツバメ類やイソヒヨドリがいなければ、「ゲジ」によってツタの葉は殲滅され、食べるもののなくなった「ゲジ」もいなくなったかもしれない。

などと、環境問題を考える足がかりとなる一冊。



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by non-grata | 2014-07-15 16:54 | 読書

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