おっさんノングラータ

(B26-27)安定のトラブル・シューティング|『私と月につきあって』『魔法使いとランデヴー』感想

 思ったより早く米AmazonからDVDが届きました。送料込みで5,000円くらいか。リージョン・コードは違いますが、パソコンなり、ファームウェアいじったパイオニアのDVDプレイヤーなりで再生できるので、特典不要なら北米版のほうが断然お得ですね。

 クレジットは2008年で、アニメ化されたのは小説が出版された10年後くらいか。今の目で見ると、作画が微妙に残念だったり、CGIの解像度(ディテール)が不足しているなど、なかなか微笑ましく感じられますが、毎週放映されていたら楽しみに見るレベルじゃないでしょうか。まだ2話までしか見ていませんが。

d0252390_141029100.jpg 第3巻ではフランス主導ながら、ついに月まで行ってしまいます。第4巻は短編集で、最後ははやぶさ(作中では「はちどり」)が登場します。ミッション→訓練→ミッション中のトラブル→クリア→やれやれ→びっくりするようなトラブル→びっくりするような方法でクリア、という、安心のロケットガール展開。

 クレメンタインの調査では、月面高緯度地方に永久氷河があるという可能性が示唆され(1994年)、本作が書かれた時点では(1999年)そんな夢があったわけですが、かぐやなどの調査でその可能性は否定されております(あとがきより)。となると、作中に登場する驚きのトラブル・シューティングは実現不能になってしまいますが、月面基地ができるようなら応用できそうなアイディアです。

 第4巻に収められている短中編はどれも軽妙洒脱で面白い。はちどり回収話にはスペーステザーが登場するものの、あまりにスケールが大きすぎて頭の中でうまくビジュアル化できなかったので、テザー推進理論の解説込みで映像化して欲しい。今ならフルCGアニメで全編リメイクとかどうですかね?

 作中の科学考証が適切かどうかわからないレベルの読書人なので、宇宙開発の物語は科学的でもあり呪術的でもあります。その両方が一緒くたになった『ロケットガール』を読んでいると、途中、リアルなんだかうまく騙されているのか不思議な気持ちにさせられますが、読後は幸せな気分になって、「最後は精霊が何とかしてくれるから」と、現実の宇宙開発も全面的に応援したくなります。



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by non-grata | 2014-05-22 14:43 | 読書

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