おっさんノングラータ

(B20)おっさんによるおっさんのためのコラム|『どちらとも言えません』感想

野球界の三大誤認識。

(1)カープが調子良いのは鯉のぼりの季節まで。よく言われるんですが嘘ですよね。こちらにデータが。過去10年間で勝ち越しがあったのは2年だけ、昨年も堂々の5位。10年間通算でも負け越し17ですぜ。ここのところスタート・ダッシュに成功した試しなし、が本当。今年は良い意味で認識を覆してくれそうです。

(2)阪神の死のロード。甲子園が駄目でも大阪ドームがあるじゃん。いやそれよりもホークスとかカープの移動距離が大変なことに。この9連戦も、移動日なしで広島〜東京〜広島ですもんね。

三つ目は何だ?

d0252390_10431696.jpg主に『Number』に掲載されているコラムをまとめた一冊で、そう言えば久しく『Number』読んでないなあ。「スポーツ大好き作家が勝手気ままに論じます」と紹介文にある通りの内容です。おっさんなので野球の話題が中心。サッカーも取り上げられていますが、おっさん目線なので安心して読めます。

「WBCでわかってしまったアメリカ式の行く末?」 うーむ、WBCで勝っただけでここまで話を大きくしちゃっていいんですかね。「アメリカ式」って、チャーチルが言うところの民主主義と同じ、「民主主義は最悪の政治形態らしい。ただし、これまでに試されたすべての形態を別にすればの話であるが」ではないですかね。

「広島新球場と日本人の芝生コンプレックス。」 知らなかったのですが、昔の日本の芝は冬になると枯れてしまったのですね。そこで人工芝。出た当時は見た目がきれいだったので、市民球場の芝生と比べて羨ましく思えたものですが、「コンクリートの上でプレイするみたいなもの」という選手の感想を聞いて以来、どんなにハゲハゲでも天然芝の市民球場を誇らしく感じたのでした。しかし人工芝の神宮球場でサッカーの試合をやろうとか(1989年)、正気の沙汰ではありません。

「スポーツチームはオーナーの道楽である。」 海外ではオーナーは王様、選手は傭兵、GMはバイヤーというたとえ。王様なのだからアクが強いのは当然。プロ野球で言えば、ナベツネくらいしかおりませんな、絶対権力者は。

「今こそ振り返る十二年前の恥ずかしい過去。」 サッカーのワールドカップ初出場を決めた日本ですが、メディアがサッカーを論じるスキルを持っていなかったため、とりあえずゴールを決めた岡野をもてはやしてしまった、という話。ワールドカップ・フィーバーでおかしくなった人々をばっさり斬っています。

スポーツは観る者に感動を与えてくれる、といった言い回しもありますが、それよりはトップ・アスリートは語られてこそ価値がある、ネタを提供してくれてナンボ、という著者の意見に大いに同意します。



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by non-grata | 2014-05-09 11:32 | 読書

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