おっさんノングラータ

(M11)何という『キルラキル』|『アナと雪の女王』感想(★★★★★)

d0252390_12534749.jpgできれば「3D・吹き替え版」を観たかったけれど、既に3D上映は終了していたようで、やむなく「2D・字幕版」を鑑賞。評判の良い吹き替え版でも良かったのだけれど、鑑賞可能な時間帯には字幕版しかかかっていなかったのです。

で、『キルラキル』ですよ。途中で「ま、いいか……」と視聴をやめていったテレビアニメが多かった中で、本作は最後まで「何だかわからないけれど」楽しむことができました。その、「何だかわからないけれど」が『キルラキル』の一つのテーマなので、制作側の術中に見事にはまったわけです。が、「何だからわからないけれど」とにかく面白かった、というのは間違いで、よくよく考えるとちゃんと自分が面白く感じるツボが押されていることがわかります。

いささか下卑た表現になりますが(おっさんだからな)、どこをどう責めれば気持ちいいかわかっている相手から責められている感があって、安心して身を委ねていられる感じ。なんですが、新しい自分の性癖を開発してくれることはありません。例えば『宇宙戦艦ヤマト』、例えば『新世紀エヴァンゲリオン』、最近なら『魔法少女まどか☆マギカ』など、「ハマるとやばいけど抗えない感(くやしい…!でも…感じちゃう!)まではない。価値観を揺さぶれるほどではなかったわけですが、そりゃあこれまでいろんな映画を観て、本を読んできたわけだから。そうそうクリムゾンしていたら身が持ちません。

それと同じことが『アナと雪の女王』にも言えて、気持ち良く楽しませてもらったけれど、それ以上でもそれ以下でもなかったわけです。いや、文句のつけどころもないんですけどね。

ついでなので、本作と『キルラキル』のその他の相似点。

姉妹の対決。直情径行型の妹と思慮深い姉。その思慮深さが仇となったわけですが。『アナ〜』では、そんな姉妹の性格の違い──育てられ方の違いが歌で表現されていたのが素晴らしい。

エレクトラ・コンプレックス。『キルラキル』はずばりでしたが、『アナ〜』では、両親同様、良き統治者にならねばという呪縛に姉が囚われました。それを乗り越えてのハッピー・エンドです。

性差ないやん。「エレクトラ」と書いたものの、別に男の子が主人公でも問題ありません。その場合はエディプス・コンプレックス。あ、『キルラキル』は「服=ファッション」がキーワードなので女の子のほうがいいか(ジェンダー的にNGな発言ですね)。

裸が一番。服を着る=自分自身に、あるいは他人に対して勝手にフィルタリングしてしまうとろくなことにはならず、マッパ=腹を割って話し合うのが一番やね、というお話。『キルラキル』はそれをそのまんまやってしまったわけですが、『アナ〜』では「真実の愛とは何ぞや」という問いかけがなされています。見せ方は違うけれど言っていることは一緒。

音楽が良かった。『アナ〜』は言わずもがな。『キルラキル』も直球のオープニングと変化球のエンディングの配球が絶妙。燃えるシーンで前期オープニングを流すとか(『ガンダムビルドファイターズ』もそうでしたね)、ミュージカル的な演出ですよね。



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by non-grata | 2014-04-02 13:45 | 映画

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