おっさんノングラータ

(M07)『劇場版 モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE -亜空の深淵』感想(★★★★★)

d0252390_10305988.jpg2012年に放映された『モーレツ宇宙海賊』の最終回で映画化が発表されたわけですが、それから2年後の今年、ようやく実現しました。パチンコ・マネー恐るべし。

評判の良い原作は未読、テレビ放映も何となく見ていただけというぐうたらが劇場へ足を運ぶ気になったのは、ファミリーマート限定の前売券付きの痛・弁天丸を買ってしまったため。ハセガワ製のこのキット、そのうち買おうと思っていたのですが、これまで機会に恵まれなかったのです。

映画はテレビで放映されたストーリーの続きですが、未見の人でも、あるいは話を覚えていない人でも、冒頭で女子高生の日常から宇宙海賊稼業への流れがももクロの『猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」』とともに描かれ、観客を一気に「どこかの宇宙」へ連れて行ってくれます。やっぱももクロはエエわー、で星一つ

意識が海明星に到着したら、あとはただただスペース・オペラに身を委ねるのが本作の楽しみ方(だよね)。無限親子の父子の葛藤に共感するもよし、ヨット部メンバーの協力態勢に胸熱するもよし、梨理香vsスカーレットのキャット・ファイトを楽しむもよし(短いけど)。茉莉香の新コスチュームに萌えるもよし。星一つ。もちろんチアキ"ちゃん"も元気です。星一つ

スペオペと言っても、ヒーローがお姫様を助けるのではなく、ヒロインが少年をフィジカルでもメンタルでも救う話で、「自分の道は自分で拓け」がテーマ。70〜80年代は無軌道に突っ走る子どもと、それを陰で支える大人、という構図で(『宇宙戦艦ヤマト』の古代&沖田がその典型)、90年代に入ると、子どもも大人も役割がはっきりしない混迷の時代に突入して(『新世紀エヴァンゲリオン』の碇父子)、今は迷える子どもを同世代の成功者が背中を押すようになったということでしょうか。その茉莉香も梨理香に放任されてきたから、結局は環境に甘えることなく自分で物事を決めなはれ、ということなんですかね。それはどの時代にも通じる真理ですが、ことさら強調せねばならないというのが今の時代性ということなんでしょう。

で、新しい道が拓ければ違った風景を見られるわけで、どれだけの風景を見られるかで人間の成長は決まります。無限彼方君にとって、そうさせてくれたのが茉莉香であって、そのための道具がダイバー・スーツ(?)で、亜空間のXポイントを見て人生が変わりました。

話は唐突に『ノラガミ』になりますが、夜トがいじめられっ子にアドバイスします。仲間の数を気にするんじゃなく、一人でいいから信頼できる相棒を持て、と(チャンドラーの小説にも似たような台詞がありました)。その一人っていうのは、違う風景を見せてくれる人であるべきでしょう。もちろん自分もその人にとってそうあらねばなりませんが。

『モーレツ宇宙海賊』が痛快なのは、主人公たる茉莉香が劇中の登場人物たちにとっても、また観客にとっても常に違う風景を見せてくれる存在であるからで、それこそまさにスペース・オペラの精神というやつではないでしょうか!星二つ



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by non-grata | 2014-02-26 11:33 | 映画

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