(M06)社会派映画です|『地球防衛未亡人』感想(★★★★★)
言わずと知れた河崎実監督作品ですが、テレビCMもちょくちょく流れているようで、勘違いして劇場へ足を運んだ人が怒ってしまうタイプの作品です。『地球防衛少女イコちゃん』に始まり、『いかレスラー』『かにゴールキーパー』などでカルト的な人気を博した河崎監督作品はDVDで鑑賞していましたが、さすがに映画館で『ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発』を観た時は脱力しました。ギララで免疫がついていたはずなのに、『地球防衛未亡人』でまたも、大いに脱力してしまいました。すみません。
大阪での公開日、シネマート心斎橋へ行ってきました。初日は上映後に監督と堀内正美さん、ペルビー貴子さんの舞台挨拶があり、撮影自由、公開自由とのことなのでパチリ。満員で、前に座っていた人の頭に堀内さんが隠れてしまいましたが。
以下、覚えている限り。ニュアンス間違っていたらすみません。
●社会派監督です!
●地球防衛「少女」を撮っている自分に、おおよそ30年後に地球防衛「未亡人」を撮っているよ、と言っても信じてくれないだろうなあ。
●3.11後は映画を撮る気にならなかったけれど、何かしなければならないという思いもあった。けれども、辛気臭いのは違うと思うし、笑いながらも考えさせられる作品にしたかった。
●もともとは『怪獣のうんこ』という仮題だった。壇蜜さんへのオファーは、電話で直接「『怪獣のうんこ』に出ませんか?」快諾してくれた壇蜜さんまじ天使。
●天使エピソードその1:『いかレスラー』のファン(?)。ストラップをコンプリートしていた模様。そのつながりで自室に『いかレスラー』のポスターが貼ってあったんですね。
●その2:メイキングDVDではすっぴんでの出演を快諾。普段はユニクロとかしまむらの服を着こなす(?)。そんなわけで、オフのシーンではダサダサの服装ですが、これが様になっているのです。
●多分、堀内さんの持ちネタその1:監督から「次の映画は壇蜜さんとの絡みです」と言われて、しまむら(ユニクロだったか)にブリーフを買い求めに行く。絡みって、そういうことじゃなくて、普通に共演するだけですから!
●その2:白衣は自前。当日の土曜ワイド劇場に、不倫する医師役で出演されたそうですが、この時に着ていた白衣も自前なんだそうです。
●オチは筒井康隆さんの小説から。「使っていいですか?」と監督が電話で尋ねたところ、二つ返事でOK。クレジットもギャラも不要でした。太っ腹。
●筒井康隆さんと言えば、『日本以外全部沈没』も河崎監督作品ですが、ペルビー貴子さんは元ネタの『日本沈没』を知らなかった!(昭和版はもちろん、平成版でさえも!)
●『地球防衛未亡人』の製作費は『パシフィック・リム』の3000分の1! JAP(本作における地球防衛軍の日本支局)の司令部なんて撮影スタジオだよ! たまたまなんですが、某地方アイドルのPV撮影でこのスタジオを使わせてもらいました。
●今は素人さんでも映画が撮れる。お前らどんどん映画撮ってYouTubeに投稿しやがれ! 良いネタがあれば、監督見習って直接オファーするんだ!
●映画製作は「映画ごっこ」の延長です。いい大人が真剣になってごっこ遊びをするからいいんだ。勝新太郎もそんなことを言っていた。
最後の言葉ですが、たまたま読み終えた『星になるには早すぎる』でも同じような台詞があり、通じるものがありました。以下、長いですが引用。
「安くないチケット代を払い、隣の客と肩を寄せ、楽しそうに試合を眺めている。野球選手は、お百姓や技術者のように物を生み出すことはできん。ワシらが与えられるものがあるとすれば、それは品物ではなく歓喜や興奮なんよ。空気を切り裂く豪速球に天高く舞い上がるホームラン。そういうものに希望を見出すからこそ、ファンはスタジアムに金を落としてくれるんや」
舞台挨拶は初めてでしたが、監督や出演者の生の声、映画に対する想いが伝わってきて非常に面白いものでした。星五つ!
大阪での公開日、シネマート心斎橋へ行ってきました。初日は上映後に監督と堀内正美さん、ペルビー貴子さんの舞台挨拶があり、撮影自由、公開自由とのことなのでパチリ。満員で、前に座っていた人の頭に堀内さんが隠れてしまいましたが。
以下、覚えている限り。ニュアンス間違っていたらすみません。
●社会派監督です!
●地球防衛「少女」を撮っている自分に、おおよそ30年後に地球防衛「未亡人」を撮っているよ、と言っても信じてくれないだろうなあ。
●3.11後は映画を撮る気にならなかったけれど、何かしなければならないという思いもあった。けれども、辛気臭いのは違うと思うし、笑いながらも考えさせられる作品にしたかった。
●もともとは『怪獣のうんこ』という仮題だった。壇蜜さんへのオファーは、電話で直接「『怪獣のうんこ』に出ませんか?」快諾してくれた壇蜜さんまじ天使。
●天使エピソードその1:『いかレスラー』のファン(?)。ストラップをコンプリートしていた模様。そのつながりで自室に『いかレスラー』のポスターが貼ってあったんですね。
●その2:メイキングDVDではすっぴんでの出演を快諾。普段はユニクロとかしまむらの服を着こなす(?)。そんなわけで、オフのシーンではダサダサの服装ですが、これが様になっているのです。
●多分、堀内さんの持ちネタその1:監督から「次の映画は壇蜜さんとの絡みです」と言われて、しまむら(ユニクロだったか)にブリーフを買い求めに行く。絡みって、そういうことじゃなくて、普通に共演するだけですから!
●その2:白衣は自前。当日の土曜ワイド劇場に、不倫する医師役で出演されたそうですが、この時に着ていた白衣も自前なんだそうです。
●オチは筒井康隆さんの小説から。「使っていいですか?」と監督が電話で尋ねたところ、二つ返事でOK。クレジットもギャラも不要でした。太っ腹。
●筒井康隆さんと言えば、『日本以外全部沈没』も河崎監督作品ですが、ペルビー貴子さんは元ネタの『日本沈没』を知らなかった!(昭和版はもちろん、平成版でさえも!)
●『地球防衛未亡人』の製作費は『パシフィック・リム』の3000分の1! JAP(本作における地球防衛軍の日本支局)の司令部なんて撮影スタジオだよ! たまたまなんですが、某地方アイドルのPV撮影でこのスタジオを使わせてもらいました。
●今は素人さんでも映画が撮れる。お前らどんどん映画撮ってYouTubeに投稿しやがれ! 良いネタがあれば、監督見習って直接オファーするんだ!
●映画製作は「映画ごっこ」の延長です。いい大人が真剣になってごっこ遊びをするからいいんだ。勝新太郎もそんなことを言っていた。
最後の言葉ですが、たまたま読み終えた『星になるには早すぎる』でも同じような台詞があり、通じるものがありました。以下、長いですが引用。
「安くないチケット代を払い、隣の客と肩を寄せ、楽しそうに試合を眺めている。野球選手は、お百姓や技術者のように物を生み出すことはできん。ワシらが与えられるものがあるとすれば、それは品物ではなく歓喜や興奮なんよ。空気を切り裂く豪速球に天高く舞い上がるホームラン。そういうものに希望を見出すからこそ、ファンはスタジアムに金を落としてくれるんや」
舞台挨拶は初めてでしたが、監督や出演者の生の声、映画に対する想いが伝わってきて非常に面白いものでした。星五つ!
by non-grata
| 2014-02-18 10:26
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