おっさんノングラータ

『海のクレイドル』感想

d0252390_8191128.jpg『軍靴のバルツァー』最新刊を買ったら、大判の折り込みフライヤーがついていましてね。『海のクレイドル』の宣伝がされていたわけです。「産業革命」「海洋冒険」のキーワードに惹かれて買ってしまいました。

貧民街で暮らしていたモニカだが、心優しい主人にメイドとして雇われる。息子エヴァンを守って欲しい──そう頼まれたのだが、主人は船旅で行方不明。エヴァンは親族に引き取られ、モニカも解雇されて貧民街に逆戻り。しかしエヴァンの不遇を悟ったモニカは、主人との約束を守るため、大胆な行動を取る。エヴァンを救い出し、蒸気船に乗って主人を捜す旅に出るのだ。

というところが1巻の内容。密航同然というか、密航した2人(いや3人)が首尾良く機関士に採用され、これから高海に繰り出します。

実際の産業革命は貧富の格差を助長し、支配層と被支配層をきっちり分けてしまったわけですが、蒸気機関が万人に新たな力をもたらしてくれるという幻想もあるわけです(これは後知恵かもしれませんが)。新時代が到来する。蒸気機関がもたらすそんな幻想が、主人公の、そりゃ無茶やろうという行動を後押ししたのかもしれません。もちろん動機の根底には「主人との約束を守る」という純粋な想いがあるわけですが。

産業革命がもたらすことになる明暗と、大航海の先にある希望と絶望は、訳ありのベテラン機関士と新米機関士の存在によって暗示されております。そこに直情径行型のモニカが加わることで、物語が大きく動き出すのでしょう。

ダイナミックな構図と、微妙に描き慣れていない感(失礼)が味わい深い画になっております。これも続刊が待ち遠しい。



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by non-grata | 2014-02-14 09:03 | アニメ・漫画

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