おっさんノングラータ

『チャーチル閣下の秘書』感想

d0252390_135917.jpgタイトルに「秘書」とあるけれど実際は「タイピスト」。弱腰チェンバレンに代わって戦時下のイギリスの舵取りを任されたウィンストン・チャーチルのタイピストを任されたアメリカ育ちの主人公マギーが、自分の出自の謎に向き合いながら、巨大な陰謀にも向かっていくという冒険譚。ファンタジーです。

とは言え「役者あとがき」にある通り、20代半ばの若者がチャーチルの秘書官を務めたのは事実であり、彼彼女たちが物語の中で頑張っている様を眺めるのは何とも微笑ましい。公私混同でプロフェッショナルさを感じさせないのに結果を出すところがイギリス的な感じがしないでもないが、個人的に受け入れにくいのと、「スーパー戦隊シリーズ」の悪役もびっくりの敵方の間抜けさ、気がつけばゲームの世界に入っていました的な超展開にお腹一杯なので、シリーズ続編を読むかどうかは微妙。

以下、印象に残った台詞など。

「戦時において、真実というレディは極めて尊い存在であるから、常に嘘というボディガードでお守りせねばならない」
──ウィンストン・チャーチル

「爆弾なんかより、ナショナルローフをドイツに落としてやればいいのよ」
ただでさえまずいイギリス料理の代用食なんて!

「絵描きは寂しさを覚えることがないから幸せだ」
「その通り。KPO(Keep Plodding On)。いま我々がやっていることがそれだ。ゆっくりでも歩き続ける」
「中に入るとチャーチル家の紋章があり、その下にはスペイン語でFiel Pero Desdichado──不運でも誠実であれ、とモットーが入っている」
出典は調べていないけれど、チャーチルの言葉とチャーチル家のモットー。どれも格好良い。



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by non-grata | 2013-07-23 14:20 | 読書

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