おっさんノングラータ

おもろいおっさんの話|『日本人のための世界史入門』感想

d0252390_12531557.jpg●世界史は
●だいたい
●ガンダムで語れる。

【140字で】
世界史の流れを、面白エピソードを中心にざっくり教えてくれる。「歴史は偶然の産物」と冒頭でかかれているがまさにその通りで、では何故その偶然が起こったのかを、調べるのが楽しいのであり、歴史を学ぶ面白さである。著者の「だいたいでええんや」という言葉が何と心強いことか。

これもずいぶん前に読んだ本で内容を忘れつつあるが、いかんな、備忘録で始めたはずのブログが、ブログをつけることすら忘れるとか。それなりに付箋はつけてあるので、面白かったことは間違いない。

> シナ歴代王朝の覚え方として、「夏殷周秦 前漢新 後漢三国 西晋東晋南北朝 隋唐五代 北宋南宋 元明清 中華民国 中華人民級倭国」というのを、私は使っている。
なるほど、これは覚えやすい。

> 近ごろでは、聖徳太子はいなかったという説(大山誠一)もあり(略)古代の女帝は中継ぎだという通説を批判する人もいる。
> 聖徳太子非実在説が天皇制への攻撃だとして反論したり、女帝中継ぎ説の批判をフェミニズムの立場からしたりするイデオロギー的な立場は、まったく非学問的で問題にならない。
特定イデオロギーからのノイズが厄介なのでフィルターをかけたいところだが、それには相応の史観を身につけなければならないのだよなあ。

> 「『知の再発見』双書」は、簡便で図版が豊富で、世界史の勉強にはいいシリーズである。
> 清水書院の新書は、ほかの新書版が見落としているような歴史や文学についての概説書があり、穴場である。
買わなくちゃ!

> 宗教というのは、内にいるか外にいるかの二種類しかなく、外にいる限り、他宗教ないし内ゲバでの戦争で人を殺そうなどという情熱の出所というのはとうてい理解できないものだ。むしろ、そのようなわけの分からない宗教的情熱を理性で理解しようとする姿勢自体が、非宗教的なものであり、啓蒙思想以後の理念なのである。

> フランス革命は近代をもたらすための劇薬であったと書いている。なるほど、このあたりが妥当な評価だろう。
革命に流血はつきものだが、フランス革命はちょっと血が流れすぎてんよ、というレベルで当時から賛否両論だった。近代を手に入れるのは、かくも大変なことだったのだ。
その恐怖政治をもたらしたロベスピエールについては、
> 私がロベスピエールが好きなのは、生涯童貞だったとされるからかもしれない。
って、おい。
> フランス革命は、ブルジョワ革命であるのみならず、男だけの革命だった。「自由・平等・友愛」がその標語だが、友愛はフラテルニテ、兄弟愛で、男同士の友情であって、女は排除されているのだ。安達正勝はこの点に着目して、『フランス革命と四人の女』(新潮選書)を書いている。そこからすると、「友愛」などを掲げた民主党の総理は、割と無学だったことになる。
そうだったのか。『フランス革命と四人の女』も気になる。

コラム「歴史を歪める安易な呼称変更」が秀逸で、ビルマ/ミャンマーについて言及されている。1989年に改称されたが、日本以外の国は軍事独裁政権を認めず「ビルマ」の呼称を使い続けた。テレビでは久米宏だけが頑なに「ビルマ」と呼び続けていたことが思い出された。



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by non-grata | 2013-07-10 13:32 | 読書

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