おっさんノングラータ

円安万歳!?|『「円安大転換」後の日本経済』感想

d0252390_15261011.jpg著者の考えはこの短いレポートを読めば明らか。いわゆるリフレ派。現在、日本経済が抱えている問題の多くはデフレに起因しており、デフレを克服=インフレにすることで薔薇色の人生待ったなし! というわけです。本当かなあ。

自国通貨の価値が下がることで輸入コストは増大し、コストプッシュ・インフレ(悪いインフレ)が起こる。これはわかる。しかし円安によって日本の名だたる企業の収益がこぞってプラスに転じるかどうか、これについては疑問が残る。『新・国富論』で喝破されていたように、大企業の多くが海外に工場を有していたり、現地ではドル決済を行っていたり、為替リスクのヘッジを行っているので、円安即業績の回復っていうわけじゃないよね。

昨今のトレンドで投資家は儲かるかもしれないけれど、ディマンドプル・インフレにならない限り、つまりは少子化問題のほうを克服しない限り、日本経済の地盤沈下は避けられないと思うわけです。

世界大恐慌の直前、靴磨きの少年までが株の話を始めたのでこれは危ないとウォール街の投資家が感じたそうですが、勤務している会社でも、机の上にあったこの本を見て、「まだ株は上がりますかね」と投資の話をしてきた。靴磨きと派遣社員を同列に扱うのはどっちに対しても失礼な気がするが、その逸話が思い出された。もっとも、そもそも株など持っていないので、気に病むことはないのだけれど。



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by non-grata | 2013-04-15 15:46 | 読書

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