おっさんノングラータ

赤字路線で映像化を|『ローカル線で行こう!』感想

d0252390_15582230.jpg産経新聞の書評に釣られて購入。真保裕一の小説は『ボーダーライン』以来。

廃線必至の赤字ローカル線「もり鉄」の経営を立て直すため、社長として送り込まれたカリスマ・アテンダント──新幹線の売り子さん。素人ながら、何より優先して鉄道を利用する客のことを考えられる女社長のアイディアが次々に当たり、少しずつ経営が上向きに。しかし経営再建を快く思っていない者による妨害で、もり鉄の進路は前途多難。

基本はエンターテイメントだが、公共交通機関のあり方や地方都市が置かれている現状など、考えさせられることが多い。国と県、県と市、市と町という関係性も物語に深く関わってきているのが面白い。女社長がアクセルに、県庁から出向の役人である副社長がブレーキになっているのが、次第に両輪となってもり鉄を牽引していく様は爽快だ。

ローカル線に恵まれた自然、寂れた町が鉄道を中心とする祭りで活気を取り戻すなど、映像化に向いた内容であり、ロマンスもミステリにサスペンスと盛り沢山なので映画にもうってつけだ。それこそどこか、経営に苦しむローカル線が、全面協力して映画化するのはどうだろうか。



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by non-grata | 2013-03-19 16:18 | 読書

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