おっさんノングラータ

性差の違いは?|『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』感想

新幹線で眠ると、どうしてああ疲れてしまうんだろう。




d0252390_1181511.jpg男子だけがかかる疫病「赤面疱瘡」によって男性人口が激減した江戸時代の日本。それまで男性がしていたことを女性がするようになり、力仕事はもちろん、政治も、将軍も、女性が務めるようになった。当然、世継ぎを確実なものとするシステム「大奥」には、見目麗しき男性が全国から集められる。よしながふみのコミックを原作とし、少し前までドラマも放映されていたので、その設定はお馴染みのことと思う。

よしながふみと言えばBLコミックの大家。あまりコミックは読まないのだが、週刊モーニングで連載している『きのう何食べた?』は愛読している。極めて実践的なレシピが載っているのも嬉しい。

それはさておき、男女が逆転しても大奥におけるドロドロとした人間模様は同じ。となると、大奥というシステムが憎悪や怨嗟を簡単に生み出してしまうのね、と妙に納得してしまう。江戸時代に詳しい人なら、史実と劇中で描かれていることの差違と性差の関連に気づくのだろうが、生憎その辺りのことには疎いので、(大枠では)やってることは一緒じゃん、と思ってしまう(小並感)。

堺雅人に西田敏行、菅野美穂に尾野真千子と、芸達者な役者が揃っているのだから、普通の大奥同様に、ねちっこい演技を期待するのも一緒。菅野美穂をめぐっての、堺雅人と尾野真千子との静かな戦いが見どころの一つ。

男と女の恋愛には打算が生じるけれど、男と男ならピュアな恋愛が期待できる(らしい)。綱吉と吉保は(男女逆転して)男同士だからピュア。右衛門佐と綱吉は男女なのだけれど、右衛門佐の役回りは女であって、最後には男に戻り、綱吉の役回りは男であって、最後には女に戻ってと、いろんな交錯の後に打算のない男女の恋愛に発展して、男×男よりピュアな関係になっているのが見事だが、これはもう、菅野美穂と堺雅人の演技力の賜物だろう。綱吉の閉経後に結ばれるあたりやっぱり男×男じゃないかとか、出産という一大イベントが雌を打算的にさせるのだなあとか、種の保存に対する本能だとか、底意地の悪さが透けて見えそうで見えないのはさすがだ。



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by non-grata | 2012-12-27 11:55 | 映画

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