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おっさんノングラータ

そこはもっとストイックに|『渚にて』感想

何故か普通運転免許取得のために教習所に通い始めました。二輪と全然感じが違って苦戦中です。自家用車の所有が2台許されるならAT車限定にしたかも。




そこはもっとストイックに|『渚にて』感想_d0252390_14164590.jpg原作が非常に面白かったし、原発事故以来、放射能の見えざる恐怖とともに嫌でも生活しなければいけなくなった日本人としては今日的なテーマであり、読みながら頭の中で「映画化決定」を叫んでいたのだけれど、1959年に映画化されていたんですね。躊躇わずAmazonでDVDをポチる。

映画と違って自宅で見るDVDは集中力に欠けるというか、酒を飲みながら見るのがいけないんですかね。かなりの確率で途中で寝てしまう。残念ながら本作も、でした。見直す気にもなれず封印。

ただ、まあ一つだけ言い訳させてもらえれば、どうにも引っかかる改変があったために興味が失せたのだ。潜水艦の名前が〈スコーピオン〉から原作では同じく難を逃れて南米へ向かったことになっている〈ソードフィッシュ〉に変更された……ことではなく、艦長(グレゴリー・ペック)とモイラ(エヴァ・ガードナー)がラブラブ過ぎること。サン・ディエゴ探索から帰還した後、艦長がモイラと会いたいけど会えない、自分は妻帯者だし(死んでいるのは間違いないけれど、それを認めてしまえば本当に死んでしまうわけだし)、軍人だから(守るべき規律も有名無実と化しているけど、そのことを認めてしまうとやっぱり家族の死を認めることになる)と悶々とするところが漢泣きを誘うのに、一直線でモイラの家に向かってぶちゅーってのは、風情がないよねえ。その後でフレッド・アステアがやって来るわけだけど、彼を迎える二人は一発やってきました、といわんばかりの熱々ぶり。何か違う。原作は、二人ともストイックなんよ。

もちろん最後まで見れば感想もまた違ったものになるかもしれないけれど、139分は長い。期待が大きかっただけに残念無念。






by non-grata | 2012-12-12 14:44 | DVD

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