おっさんノングラータ

こちらは珈琲を飲みたくなる一冊|『名探偵のコーヒーのいれ方』感想

珍しいことに今朝、外国人に道を聞かれました。四つ橋難波駅付近で、どうやったら関空へ行けるか、と。確かにあのあたりはややこしいよね。口頭で説明するのも難しかったので、ラピート乗り場まで一緒に行きました。




d0252390_16352974.jpg日本でもあるくらいだから、海外でもあるだろうなあ、と思って検索して引っかかったのがこの作品。「コーヒー・ミステリ」「コージー・ミステリ」というジャンルになるらしい。

ニューヨークの老舗コーヒー・ショップを任された主人公が、店員を殺害した犯人を捜すというお話。元夫との再会あり、刑事とのロマンス(未遂)ありで、ミステリを期待していると肩すかしを食らうかもしれないが、ハーレクイン・ロマンスの延長くらいと思っているとちょうどいい。ハーレクイン・ロマンスって読んだことないんですが。

珈琲に関する蘊蓄や、登場人物たちが飲んでいる珈琲のレシピが載っていたりして、本編よりもそちらを楽しんでしまった。

「コーヒーを愛飲することが文明であるとしたら、わたしたちが購入し、いれ、飲むコーヒーそのものには文化遺産に匹敵する価値があるはずだ。コーヒーなど取るに足らないものだ、というのはかんたんである。しかし日々のコーヒーの選択は、自分の人生の基準をどのあたりに設定するのかという決断を反映する儀式なのだ。その基準が最高であっても、最低であっても、そのままわたしたちの子どもたちに受け継がれてゆく。どんなにささいなことについても、最高の基準が受け継がれてゆかなければ、文明の発展は望めない。T.S.エリオットの言葉はそれをうまくいい当てている。人の人生をコーヒースプーンで測ることができるのであれば、コーヒー豆の品質には注意を払うべきである、と」これは主人公が書いた記事。

他にも、「マテオのキスは夕暮れに味わうフルシティローストのコーヒーみたいだ。温かく、飾らず、ほっとする。それでいて刺激的なキス。彼にもそれがよくわかっている。一杯のフルシティローストのように、彼とのキスはわたしの一部をめざめさせる力を持っていた。めざめたくない、と思っていても」などと、コーヒーが形容詞としても使われる。

Amazonを含めてwebで見つかるレビューには辛辣なものが多かったが、まずまず楽しめた。



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by non-grata | 2012-11-20 17:08 | 読書

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