おっさんノングラータ

あいつは反体制派だ!|『ゾンビ革命』感想

風邪が治りません。2週間目に突入。肺炎を疑ったほうがいいんだろうか。映画館では咳をこらえるのが辛かった──賑やかな場面になるまで我慢したり。




d0252390_16493510.jpg「ファン・オブ・ザ・デッド」の英語タイトルからわかるように、『ショーン・オブ・ザ・デッド』のパロディ。何だかよくわからないけれどゾンビがいる日常生活を、主人公がいかに送るかという物語である。もちろん『ショーン〜』という名作がある以上、ちょっと捻りを利かせないと全世界のゾンビ・ファンは納得してくれない。『就職難!! ゾンビ取りガール』なる漫画もこのジャンルに属し、ユニークな設定に最初は面白がって読んでいたが、最近はややトーンダウン。どれほど奇抜なアイディアも、慣れると刺激が薄れてくるのである。『ゾンビ革命』もそんな感じ。以下、ネタバレありの方向で。

誰一人、リビング・デッドのことを「ゾンビ」と呼ばず、ニュース・キャスターに倣って「反体制派」と呼び続けるのは面白かったが、やってることはゾンビ狩り。作品の宣伝文には、冴えないニートが「ゾンビになった愛する人を代行して殺します」という商売を始めたとあるが、前出の漫画ほどビジネス色が強いわけでない。その戦闘シーンは様々な映画のパロディ。ブルース・リーよろしくゾンビを踏み殺して変顔するとか、首切りワイヤーは『ゴーストシップ』を思い出すとか。

上映時間の90分が長く感じられるほど、粗っぽい、雑なつくりだったが、そんなつっこみは野暮というものだろう。

未来ある若者たちとおっさん一人を急ごしらえの水陸両用車に乗せて、マイアミへ向けて送り出すファン。自分は一人キューバに引き返して「反体制派」との戦いに戻るが、エンド・ロールの途中で(イラストだけど)マイアミへ向かったはずの面々がバックアップ。イラストだけにファンの夢の可能性もあるけれど、冒頭の駄目おっさん二人の会話──「亡命してマイアミ行くか?」「何もしないでも面倒みてくれるキューバが一番」「そうだよな」──からすると、やっぱり居心地がいいから戻ってきたんだろうな! だって、どちらにもゾンビがいるのなら、資本主義より共産主義の国のほうが楽に暮らせそうだし。



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by non-grata | 2012-11-19 17:19 | 映画

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