おっさんノングラータ

初見さんお断り!?|009 RE:CYBORG

d0252390_1636714.jpg『希望の国』に『アルゴ』と、観たい映画は他にもあったのだが、つき合いで『009 RE:CYBORG』を観ることに。『サイボーグ009』は知識としては知っていてもちゃんとは見ていない/読んでおらず、悪の組織によってサイボーグに改造された9人が、ギルモア博士とともに謀反を起こして地球平和のために戦うという基礎の基礎しかわかっていない状態で鑑賞した。

映画の後でカラオケ・ボックスに行き、一人が「誰がために」を熱唱したが、そこで流れた映像がどうも「神々の闘い」編らしい(と、別の一人に教えてもらった)。「ブラックゴースト団を倒した後、サイボーグ戦士たちは神話世界で戦ったんだよ、確か。ああほらほらこのシーン、ここで神が現れて全て終わらせてしまう」とか何とか。いやはや、そんな壮大な話だったとは! 事前に下調べしておくべきだった。

後で読んで参考になったのは、
現代とリンクした「009」を作った――『009 RE:CYBORG』神山健治監督に聞く
サイボーグ009 エッダ[北欧神話]編
リンク先の記事2本。

原作の[北欧神話]編では、人類は超古代文明を持ちながら、その進むべき方向を誤ったのだとされている。本作でも、「彼の声」は人類の歴史は過てる方向に進んでおり、リセットすべきだと語りかける。そうして世界中の高層建築物をターゲットにした連続自爆テロが発生するのだ。いや自爆テロに留まらない。「彼の声」に命じられるまま、巡航ミサイルや弾道核ミサイルまで発射される。

しかし、果たしてそうか? 人間は完全な存在でないから、間違いを犯すかもしれない。けれども完全でないからこそ、完成していないからこそ、常に可能性が残されているのではないか。009こと島村ジョーはその可能性に賭けた。来世の幸福を夢見て「神の声」に従って自爆テロを実行する人間と、人間の可能性を信じて「彼の声」に抗ったサイボーグ。記憶を失い、普通の高校生として生活していた彼もまた、自爆テロで六本木ヒルズ(?)を吹き飛ばす寸前までいったことを思うと、その対比は実に興味深い。

敵は「神」なのか。神は存在するのか。ドバイで核攻撃に巻き込まれた009のもとに、少女の姿をした天使が舞い降りて言う。「神は乗り越えられない試練は与えない」と。だとすると敵は……。

天使の化石や天国(?)など、ちょっと反芻しただけではわからない謎が残されている。やはり下調べをしてから観るべきだった──あるいはもう一度観るべきか。今度は3D版で。



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by non-grata | 2012-10-29 18:23 | 映画

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