おっさんノングラータ

『ヤマト2199』が面白すぎて生きるのが辛い|宇宙戦艦ヤマト2199第三章「果てしなき航海」

d0252390_8381984.jpg第二章では、地球圏脱出から冥王星基地攻略という一連のエピソードが描かれたが、第三章では独立した三つの物語が綴られる。ちょうど、テレビ・シリーズの3回放映分といった趣だった。戦闘シーンは少なかったが、そのぶん、ヤマト艦内とガミラス帝国それぞれの日常風景や内幕が描かれていてお腹一杯。乗組員たちも、70年代の純朴な若者ではなく、21世紀の若者然としており、観ていてなんだか微笑ましい。

太陽系赤道祭と地球との最後の通信は、艦長が未成年の古代に飲酒を勧める代わりに、機関長が艦長を慮って艦長室にやってくる。その件で号泣。古代や山本など、身寄りのない者たちが実に自然に、気取ることなく船外修理に従事するクルーと作業を交代し、最後の通信の機会を与えるところもぐっとくる。作業のため、「お肌のふれあい会話」をする古代と山本を展望室から眺める森、その森を追いかける南部。加藤を気遣う篠原(ここでまた男泣き)、恐らく最後4秒までずっと無言だった加藤(父)など(ここで男泣きせずにどうする!?)、抜群の掴みだった。「真っ赤なスカーフ」でまたまた落涙。

一転、エンケラドゥスで鹵獲したガミラスのロボット兵とアナライザーとの交流はオリジナル・エピソードなれど、『機動戦士ガンダム』で言うところの「ククルス・ドアンの島」のような泡沫ストーリーではなく、もしかするとメイン・ストリームに関わってくる伏線となるかもしれない。劇中作『観測員9号』の章題はSF小説のタイトルに由来するが、その分析は詳しい方にお任せするとして、ロボットが意思を持つのかどうかという命題は、数多のSF作品でも取り上げられてきたことである。これはエイリアン(外国人含む)といかに向き合うか、という問題にも通底する。

第10話ではガミラスとの共闘が発生する。正確にはザルツ人艦長のラングとだが、約束を違えてもヤマトをサルガッソーに放置しようとする親衛隊将校(「SS」の襟章つき)と対立する姿勢は、ナチズムから距離を置き、騎士道精神を重んじたドイツ装甲艦〈アドミラル・グラフ・シュペー〉艦長ラングスドルフ大佐を彷彿させる。〈アドミラル・グラフ・シュペー〉は乗員を陸揚げした上で自沈し、ラングスドルフ艦長はドイツ帝国時代の艦長服に身を包んで自決した。ヤマトへの射線上に位置したため、ゲール艦隊に「誤射」されたが、ラングもまた、誇りを大事にしたがゆえの自決だった(男泣き)。

さて、功を焦ったゲールの無策のせいで、艦隊司令官の娘であり、エース・パイロットが一人、ヤマト艦内に取り残されることとなった。ヤマトのクルーは果たして、オートマタ同様にガミラス人と心を通わせることになるのか?* イズモ計画は生きているのか? ドメルとはどんな戦いを見せてくれるのか? 若本艦隊司令の活躍は? とりあえず、来年1月までは死ねないな。

* 劇場で買ったBDを見直して気づいたが、アナライザーとガミロノイドは「犬」「猫」を認識することで理解させようとしたのに対し、次の話では、山本と通信員として送られたガミラスのパイロットが「キャットファイト」をして、(恐らくその次では)「ドッグファイト」を行うという、拳を交えて互いを理解しようとする対比が面白い。



それでもって、上映後はおっさん&おばさんおねえさん方と打ち上げ。この日のために「ヤマト2199」(バンダイ1/1000)を完成させたかったけれど船体のみ間に合った。ダイソーで買ったLEDランプをばらして、色が変化するLEDは艦橋に、波動砲と波動エンジンはそれぞれ青、赤のLEDを積んで、格納庫に収めたバッテリー&スイッチに接続してある。
d0252390_9485573.jpg

スナップフィットはいいが、とにかく隙間が空くので、ちゃんと作りたい人は大変。



[PR]



by non-grata | 2012-10-16 09:51 | 映画

今年は何でも五つ星
by non-grata
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

フォロー中のブログ

最新のトラックバック

検索

ブログパーツ

最新の記事

外部リンク

ファン

ブログジャンル

画像一覧