おっさんノングラータ

日本破滅論

d0252390_15365289.jpg会社から歩いて行ける範囲に、と言ってもどこもゆうに15分はかかるのだが、紀伊國屋書店とジュンク堂書店、ブックファースト(だったか)の3軒がある。店員の質、店づくりの面白さ、商品の充実度全てで勝っているのが紀伊國屋書店で、他の2書店は帰り道に寄れる、あるいは地下街にあって行くのに直射日光を避けられるから、という理由でしか立ち寄らない。その紀伊國屋書店では、橋下市長または大阪維新の会をフィーチャーした書籍を目立つように陳列していて、流行り物に飛びつくのは不作法な気がして(?)なるべく避けてきたのだが、ついに引っかかってしまった。最初に手にしたのがこの本で、次がナベツネの『反ポピュリズム論』

藤井聡の著作を読んだことがあれば、『日本破滅論』で述べられている主張は耳にしたことがあるそうだが、幸い初めてだったので、適度なダイジェスト版として楽しめた。「災害を食う」という主張、その先にある「日本強靱論」は説得力がある。中野剛志との橋下批判はやや感情的な側面も見えるが──どうしても欠席裁判になるので仕方がないが、指摘は間違いではない。これについては『反ポピュリズム論』でナベツネがどう主張しているのかが楽しみだ。

政治は本来高潔であるべき、柳田国男の言う「経世済民」であるべきだという意見はごもっとも。政治にしても何にしてもストーリー・テリングは重要で、内需の拡大に期待できないから外需を狙うしかない=TPP推進論はストーリーとしてはわかりやすいが安易過ぎないかという指摘。けれど安易なストーリーに流されるのが大衆なので、本来、政治家は、あるいは学者や官僚は、正しい方向へ導くストーリーを紡ぐ義務があるのかもしれない。その一例として新幹線やはやぶさの具体例が本書で語られていた。それが香山リカの言うぷちナショナリズムに転化しそうなところに一抹の不安を覚えるのだが。
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by non-grata | 2012-09-07 16:01 | 読書

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