おっさんノングラータ

愛と誠

d0252390_11515820.jpg『ハロー!?ゴースト』とどちらを観に行くか迷ったが、大阪ではそろそろ『愛と誠』の上映館、上映回数とも減少してきたために後者を選んだ。身近で観た人は口を揃えて「面白い」「上半期邦画ナンバー・ワン」と絶賛だが、好き嫌いが分かれるタイプの作品かもしれない。

「愛とは戦いである」というジャワハルラール・ネルーの言葉で始まる本作だが、作品のテーマは「愛ほど傍迷惑なものはない」。迷惑であることに無自覚でいるか、自覚した上でなおも押しつけるくらいでないと、軽々しく愛を語ってはならんのだなあ、ということ。それが端的に描かれているのが冒頭、早乙女愛が「私のこと?」とボケるシーンと、誠と権太とのファースト・バトルで、誠をかばったつもりが動きを封じてことごとく権太のパンチが命中するシーン。笑わされるが、どちらも迷惑この上ない。

とまあ、劇画では真摯なシーンでも、あるいは昭和なら観客も納得して受け止めた演出でも、21世紀の映画でそのまま描くと突っ込みどころとなる。それを無理なく笑いに転換しているのはお見事。

主要登場人物が歌う昭和のヒット・ソングはいずれも力があって、慣れないミュージカル映画を観た時のような唐突感を覚えることもなく、すんなりと楽しめた。「新宿の目」をバックに暴れる誠も良かったが、トイレの中での「圭子の夢は夜ひらく」、ガム子の歌も良かった。

上映時間は2時間オーバーだが、退屈させてくれない良作だった。
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by non-grata | 2012-07-10 12:32 | 映画

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