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おっさんノングラータ

宇宙戦艦ヤマト2199 第二章「太陽圏の死闘」

第一章が面白かったので、公開初日に第二章を観た。前章を上回る出来だった。

『2199』のリメイクの肝は、オリジナルがやりたくてできなかったこと、舌足らずな表現のやり直し、そして演出のアップデートにあると思うのだが、第二章ではそれらが全て良い形で提示された。ワープ航法や浮遊大陸の存在意義(もう少し環境選べよとは思うが)、土星の衛星や冥王星の表現、反射衛星砲の本来の用途などがうまく説明されていて、初見の人もマニアも納得。ミリタリー・マニア的にも、〈ヤマト〉の識別記号が「BBY-01」になっていたり(BBは戦艦を表す記号)、コスモゼロの主武装が零戦の20mm機関砲を彷彿させる、射速は遅いが当たれば必殺の実体弾になっていたり、潜望鏡をのぞく艦長が帽子を反対に回したりと、嬉しくなる描写が多い。

反射衛星砲を邀撃兵器として使うことに対して、シュルツが、ドメルに倣って機転を利かせろ、といった話をするが、これはドメルのモチーフであるドイツ軍のロンメル将軍が、対空砲を対戦車戦に投入して戦果をあげてことにちなんでいるのだろう(もっともオリジナルはロンメルではないらしいが)。

どうなることかと気になっていたのが波動砲の扱い。核兵器を連想させるそれは、1作目では、ヤマト側は危機打開のため以外には使用せず、それも敵艦隊に向けては放っていない。浮遊大陸のガミラス基地に対して使用したが、大陸ごと吹き飛ばす威力があるとは知らなかったのだ。冥王星基地攻撃に際しても、波動砲を用いてアウトレンジ攻撃を推す南部を、惑星に多大な影響を与えるからと古代、沖田ともにあっさり却下。本放映の70年代なら説明不要の展開と思うが、今ならどう捉えられるだろうか。

脇役にもそれなりに活躍の場があり(森雪の部下とか)、もちろん人格も描かれていて(藪の言動がいちいちネガティブなのが笑える)、それだけでも「俺が観たかった『ヤマト』の冒険はこれなんだ」と膝を叩きたくなる。次章は地球との最後の交信にデスラー機雷、ガス生命体ですか。待ち遠しい!

唯一残念だったのは、劇場でBDを購入できなかったこと。すぐにでも観直したい……劇場へ行くか。は、これが手なのか!?



by non-grata | 2012-07-03 12:42 | 映画

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